大阪・岸和田のご出身で、日本を代表するファッションデザイナーのコシノジュンコさんは、過去の1970年大阪万博と2025年大阪・関西万博の両方でユニフォームデザインを手がけられています。今回の記事では、コシノジュンコさんがデザインされた過去と現在のユニフォームを紹介しますので、2025年大阪・関西万博を楽しむ際の注目ポイントの一つとして、ぜひチェックしてみてください。
1970年大阪万博のユニフォーム
コシノジュンコさんは、1970年の万博では、建築家の黒川紀章さんや作曲家の一柳慧さん、作家の堺屋太一さんから頼まれ、「タカラ・ビューティリオン」「ペプシ館」「生活産業館」のユニフォームをデザインされました。
コシノさんがデザインされた当時のユニフォームは、以下の画像のような仕上がりで、左からタカラ・ビューティリオン、ペプシ館、生活産業館のユニフォームになっています。

パンタロンのパンツスタイル、ミニのワンピース、長いネクタイがそれぞれ特徴的で、黄色や赤や白や紺など色彩豊かな衣装に仕上がっています。
2025年大阪・関西万博のユニフォーム
2025年万博では、「タカラベルモント」のスタッフユニフォームをデザインされていて、また、「万博ボランティア」のユニフォームも監修されています。
タカラベルモント(大阪ヘルスケアパビリオン内)
タカラベルモントのスタッフユニフォームは以下の画像の通りです。(センターにいらっしゃるのがコシノジュンコさんです)

シルバーと白を基調とした多角形の模様が特徴的なパンツスタイルとなっています。近未来的な光輝くデザインになっている印象を受けました。そして、1970年万博のパンツスタイルを彷彿とさせるセルフオマージュ作品でもあると思います。
ジャケットには、光沢感のある生地が折り紙のように立体的に組み合わされていて、動きやすく快適に過ごせるよう軽くて柔らかい素材が使われているそうです。
このユニフォームを実際に着用している姿は、大阪ヘルスケアパビリオン内にあるタカラベルモントのブースで見られます。
万博ボランティアのユニフォーム
万博ボランティアのユニフォームは以下の画像の通りです。

ネイビーを基調にイエローやホワイトを組み合わせた組み合わせたデザインになっています。これがお披露目されると、SNSでバスって、ボランティアの応募が殺到したそうです。最終的には目標人数の2.8倍の応募があったそうです。
会場ボランティアがホワイト、大阪まちボランティアがイエローの組合せで、吸汗性や速乾性のある素材が使われています。Tシャツ、ベスト、帽子、ポーチの4点セットで、かなりおしゃれですね。
まとめ
コシノジュンコさんのデザインは、1970年と2025年という異なる時代においても、常に「時代の最先端」を表現しています。コシノさん自身も「みなさんが笑顔で活動できるように、着せられるのではなく、着て楽しい、面白い、と思ってもらいたい」と話してらっしゃいます。
そのような気持ちの変化(目に見えやすい熱狂的な感情ではなく、自発的な内発的なワクワク感)も時代の移り変わりを現していると思います。万博会場や街中でこれらのユニフォームを見られるのが今から楽しみですね!
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