大阪・関西万博の目玉のひとつとして注目を集めるシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」。このパビリオンは、慶應義塾大学医学部教授の宮田裕章氏がプロデュースする「いのちを響き合わせる」をテーマにした展示です。今回は、その展示内容や見どころについて詳しく紹介します。
シグネチャーパビリオンとは?
シグネチャーパビリオンは、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するため、各界で活躍する8人のプロデューサーがそれぞれのテーマごとに展開する展示パビリオンです。宮田裕章氏は「いのちを響き合わせる」をテーマに「Better Co-Being」というパビリオンを展示します。
シグネチャー(signature)とは、日本語で署名とかサインという意味ですが、その他にも「自慢の」とか「カッコいい」という意味もあります。今回の場合は「自慢のパビリオン」とか「カッコいいパビリオン」という意味になりますね。
シグネチャーパビリオンの場所は?
シグネチャーパビリオンは、万博会場のシンボルである「大屋根リング」の中の中心あたりに位置しています。リングの中心には「静けさの森」があるのですが、その森と隣接するように「Better Co-Being」パビリオンがあります。
メインのパビリオンであるため、会場の中心に配置されていますね。
「Better Co-Being」の展示内容と見どころ
このパビリオンは、屋根も壁もないパビリオンになっています。世界的な建築家ユニット「SANAA」の妹島和世さんと西沢立衛さんによって作られていますので、かなりのアート作品になると想像されます。SANAAの有名作品としては、「金沢21世紀美術館」や最近では「表参道のディオール」など、挙げだすと枚挙にいとまがないというやつですね。個人的には、ニューヨークにある「ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート」が好きで、いつか見に行ってみたいです。
「Better Co-Being」の体験内容
約15人が1グループとなって、「共鳴体験」に向かいます。そこで、ふしぎな石ころ「echorb(エコーブ)」を受け取り、「Better Co-Beingアプリ」を起動させます。
シークエンス1では、小高い丘を登って、何らかのアートを目にするそうです。そこで、それぞれが大切にしている価値観が何かを知る体験をするそうです。
シークエンス2では、グループのそれぞれの価値観やその時の天候を基にして、唯一無二の未来を象徴する「虹」が現れます。どんな形の虹なのか、もしくは虹以外の何かが現れるのかなど、同じ空を見上げながら、二度と出会えない一回限りの体験を味わいます。
シークエンス3では、目の前に大きな球体LEDが出現し、アプリと石ころに記録された体験データを基に、未来のイメージが映像アートとして浮かび上がります。その時のグループメンバーや気象条件によって「共鳴体験」が異なるので、映像アートも毎回変わるそうです。
「Better Co-Being」のアプリとふしぎな石ころ
これらのアート体験は、大林組の「Better Co-Beingアプリ」と村田製作所のふしぎな石ころ「echorb(エコーブ)」によって、支えられています。アプリでは、AR(拡張現実)技術が使われるそうです。ふしぎな石ころは、手のひらサイズの端末で、振動して脳内に錯覚を起こし、ある方向に導かれる感覚が伝わるそうです。3Dハプティクスという技術で、振動に従って移動することで、パビリオン内で異なる体験が得られるそうです。
まとめ
シグネチャーパビリオン「Better Co-Being」は、最新の技術やアート作品を通して、共鳴体験や多様な価値観に触れることができるパビリオンになりそうです。早く体験してみたくて、今から待ち遠しいですね!
コメント